こんにちは。
ヴァイオリンの木村雄です。
今回、映像・録音ではありますがとある新曲の初演をさせていただきました。
こちらただの新曲ではなく、「科学と音楽の融合」という極めて珍しいジャンルです。
早稲田大学・東京都市大学で教鞭を執られている(2023年より立正大学地球環境学部 特任准教授に着任)研究者の永井裕人さんが作曲されました。
「人工衛星などによる地球観測データについて、北極・南極周辺にある4地点の各種物理量の時間変化を数値化したもの」
が素材、、、らしいです。。
弦楽四重奏(カルテット)で書かれています。
弦楽四重奏は1stヴァイオリン、2ndヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの4人で構成されますが、この曲は高音パートから
グリーランド氷床上、スバールバル諸島、南極昭和基地、南極ドームふじ基地各地点の「短波および長波放射・地表面温度・雲による日射減衰率・降水量」が割り当てられている、、らしいです。。
僕は1stヴァイオリンを弾いているのでグリーンランド氷床上、を担当しました。
永井さんは上記の通り、地球科学の研究をされている方で、作曲は独学でやって来られたようですが、そのクオリティの高さに驚かされました。プロ並みです。
ここまで頭の良い方は、作曲もできちゃうのでしょうか。。。
この依頼を受けた時には、何の事やらわからずお引き受けしたのですが、永井さんのご説明を受けながらリハーサルをしていくうちに、音1つ1つにどのような意味があってどう展開して行けば良いのか、良い意味ですごくわかりやすかったです。地球科学については1ミリもわかりませんが。
僕自身、現代曲というのは聴くのも弾くのも苦手ですが、この曲は聴きやすさもありました。
内容は難しすぎますが、近日中にYouTubeにもあがりますのでご覧いただけると幸いです。
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